聖フランシスコ・ザビエル
生誕500年記念ミサ

   復活の主日
2006年4月16日(日)
 





主司式

白柳誠一枢機卿


 共同司式

稲川保明神父

 鈴木伸国師 エセイサバレナ師
 






 2006416日(日)、カトリック神田教会では復活の主日と聖フランシスコ・ザビエル生誕500年を記念するミサが捧げられ、祝賀行事が行われました。また、ミサの中では、日頃から神田教会に対してさまざまな御配慮いただいている白柳誠一枢機卿様への感謝式も執り行われました


       


1 記念ミサ・感謝式

 この日は4月半ばにしては肌寒く、そして朝から時折冷たい小雨が降りました。これを生憎の天候、と一言で片付けてしまうことは至極簡単ですが、かつて聖ザビエルが日本の寒さに閉口したと書翰に書き留めていたことを思い起こすとき、私たちが聖ザビエル生誕500年を単に喜ぶだけでなく、彼の困難をも共に味わうための小さな問いかけとして、この日の空模様は天父から授けられたのかもしれない、と感じた方もおられたのではないでしょうか。

 記念ミサの開祭に先立つこと30分以上前から、聖堂の入口では受付スタッフが「記念ミサ式次第」を揃えてスタンバイしたことをはじめ、ほかのスタッフも各担当の奉仕に勤しみ、開祭に備えつつ来会者を滞りなく迎え入れました。また、信徒会館をはじめあちこちを見回すと、カトリック中央協議会が作成した聖ザビエル生誕500年を記念するポスターが随所に掲示されており、教会はまさに“聖ザビエル一色”でした。そして開祭20分前から聖堂内でH・Kさんが来会者への案内アナウンスを度々行い、やがて開祭を告げる鐘の音が響き渡るころには通常の会衆席がほぼ満席になりました。

 定刻の10時、先唱のM・Kさんのアナウンスに続いて、入祭の歌「あたらしいこひつじ」を会衆一同が唱和する中、十字架を先頭に侍者、共同司式をお務めになるイエズス会のエセイサバレナ神父様と鈴木伸国神父様、主任司祭の稲川保明神父様、そして白柳枢機卿様が中央通路から祭壇へと厳かに進まれました。そして祭壇では、白柳枢機卿様と稲川神父様が祭壇で献香を行い、次いで聖ザビエル祭壇寄りの定位置中央に白柳枢機卿様、向かって左隣に稲川神父様、右隣にエセイサバレナ神父様、鈴木神父様が着かれました。続いて十字架の印を表した後、白柳枢機卿様は次のように語りかけてくださいました。


      



 「主イエス・キリストの復活祭、おめでとうございます。私たちは四旬節、聖なる過越の3日間の中で神様の恵みの豊かさに養われ、そして信仰の中心である復活を迎え、その喜びと希望を抱いて生きる者とされています。また、今日の御ミサは、復活祭のお祝いであると共に、日本の教会の恩人であり、とりわけ神田教会の保護の聖人である聖フランシスコ・ザベリオの生誕500年を記念して捧げられます。この聖人は復活の信仰に生き、それを伝えるため、遠く日本の地へ来られました。今日の御ミサでは、神様に感謝し、そして神様が聖フランシスコ・ザベリオを導かれたように、私たちをも導いてくださるように祈りましょう。 


    







 この日の御ミサは、「記念ミサ式次第」を用いましたが、基本的に通常の復活の主日ミサと同様に進みました。そして、H・Kさんの第1朗読(使徒たちの宣教10:34a,3743)、G・Mさんの第2朗読(使徒パウロのコリントの教会への手紙一5:6b8)や続唱などを経て、白柳枢機卿様が福音書朗読(ヨハネによる福音20:19)に続いて説教をなさいました。


      


「“キリストが復活しなかったならば、私たちの信仰は空しい”と聖パウロは書いています。
 私たちにとって、キリストの十字架、死、復活は信仰の中心です。私たちは、この日を迎えるために40日間準備し、特に最後の聖なる過越の3日間、キリストの愛について考えながら過ごしてきました。キリストは、御自分の体と血を、私たちに食べ物、飲み物として残してくださいました。それは、十字架上で流された御血と、槍で突かれた御体であります。過越の3日間では、キリストが掛けられた十字架について黙想しつつ、一昨日は十字架を崇敬しました。そして昨日の晩は、キリストが死んだ後に永遠の門を開いてくださったことを、私たちは感謝して祈りました。



白柳枢機卿お説教はこちらからご覧になれます



 説教の後、信仰宣言、H・Tさん奉仕の共同祈願に続いて感謝の祭儀に入ります。祭壇と会衆席へ献香が行われ、聖体拝領では主に白柳枢機卿様とエセイサバレナ神父様から会衆へ、鈴木神父様から聖歌隊へホスチアが授けられました。


   
     
        

   


         







  聖体拝領に続き、11時24分から白柳枢機卿様への感謝式が執り行われました。  司会のH・Kさんから開会の辞が告げられ、続いて稲川神父様が「聖フランシスコ・ザビエル生誕500年によせて」という主旨で、次のように御挨拶をなさいました。


    


 「“敷島の大和島根に教えしく”と歌われた東洋の使徒、聖フランシスコ・ザビエルの生誕500年の日を迎えるにあたり、白柳枢機卿様に御ミサの司式をしていただき、たくさんのお恵みを感謝しております。そして今日は、聖フランシスコ・ザビエルと故郷が同じであるエセイサバレナ神父様、イエズス会で一番若い司祭の鈴木伸国神父様にも参加していただきました。説教では、ザビエルのこと、キリストの福音の素晴らしさについてお話をしていただきました。

 神田教会は、約2年前から今日のために少しずつ準備を進めました。御ミサの後には、お手許に『サビエルとともに』という記念文集が配られます。ザビエルが生まれた城の写真やさまざまなザビエルをめぐるお話が載せられています。また、ザビエルの名をいただく全国35教会に呼びかけ、各地でザビエルを心に受けて信仰を育み福音を伝える仲間たちのことも載せてあります。まだ完成品とは言えないものですが。そしてキリストの福音について、白柳枢機卿様の呼びかけに11人が応じていただきたいと思います。

 エセイサバレナ神父様、鈴木伸国神父様を皆様と一緒にお迎えできたことも感謝したいと思います。どうも有難うございました。」
 
 次に神田教会信徒代表として小林直人教会委員長が白柳枢機卿様へ御礼のことばを述べられ、お祝いを贈呈されました。
 引き続き、信徒を代表して前夜の復活徹夜祭で幼児洗礼を受けたマリア・グラチアK・Nちゃん、マリア・ルチアM・Aちゃんから花束が贈呈されました。


 小林直人教会委員長祝辞はこちらからご覧になれます




 「式次第」にはありませんが、稲川神父様の御案内により、白柳枢機卿様は次のような謝辞をお語りになりました。

  


 「大変有難いお話と数々のお祝いをいただき、有難うございます。
 実は先日、山口で開かれた諸宗教懇話会に行きました。この会では、さまざまな宗教者が交わりを重ねていますが、48日は釈迦の誕生日ということで、私にその日お話をするようにとのことで招かれたのです。その前日7日は、ザベリオの誕生日でしたので、山口では諸宗教懇話会の方々とも一緒にミサを捧げるようにという御配慮があって、一緒にミサを捧げてきました。これは期待していたことではありませんが、大きな喜びとなりました。懇話会の多くの人々がキリスト教に関心を持ち、教皇様の御指導に大きな尊敬を抱きました。

 宗教の違いが戦争の原因になることがありますが、お互いに違いを乗り越え、理解し、尊敬し、平和のために努力しています。大きな違いを認め合い、誠実に接するとき、その相手も神様から授けられた良いものを持っていることを発見します。違いはマイナスではありません。かえって、私たちを豊かにしてくれます。ですから、進んで違う人たちと対話し、尊敬し合うと、世界は平和になります。

 家庭でも、皆、違いがあります。受けた教育、環境……しかし、誠実に忍耐して対話をすることで豊かになれます。分け隔てなく交わること、ザベリオもそのような人でした。道々でキリストの福音を語り、勇気をもって歩んでいきたいものです。有難うございました。」

 祝賀式が順調に終了し、聖堂内で記念撮影が行われた後は、御ミサの式次第に戻りました。そして、白柳枢機卿様から祝祷をいただき、退堂の歌「よろこびうたえアレルヤ」を唱和し、1147分に御ミサは滞りなく終了しました。


    






2 祝賀会に続きます