主日(日曜)の聖書



年間第26主日 2006.10.1

主は雲のうちにあって降り、
モーセに語られ……
(民数記 11・25より)





マルコによる福音(9・38-43、45、47−48)

 〔そのとき、] ヨハネがイエスに言った。
「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、
わたしたちに従わないので、やめさせようとしました。」

イエスは言われた。
「やめさせてはならない。
わたしの名を使って奇跡を行い、そのすぐ後で、わたしの悪口は言えまい。

わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。

はっきり言っておく。
キリストの弟子だという理由で、
あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、
必ずその報いを受ける。


 わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、
大きな石臼を首に懸(か)けられて、
海に投げ込まれてしまう方がはるかによい。

もし片方の手があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。
両手がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは、
片手になっても命にあずかる方がよい。

もし片方の足があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。
両足がそろったままで地獄に投げ込まれるよりは、
片足になっても命にあずかる方がよい。

もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出しなさい。
両方の目がそろったまま地獄に投げ込まれるよりは、
一つの目になっても神の国に入る方がよい。

地獄では蛆(うじ)が尽きることも、火が消えることもない。」









年間第27主日 2006.10.8

人が一人でいるのは良くない。
彼に合う助ける者を造ろう
(創世記 2・18より)





マルコによる福音(10・2-16、または10・2−12)

 〔そのとき、]ファリサイ派の人々が近寄って、
「夫が妻を離縁することは、律法に適(かな)っているでしょうか」と尋ねた。
イエスを試そうとしたのである。

イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。

彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。

イエスは言われた。
「あなたたちの心が頑固なので、このような掟(おきて)をモーセは書いたのだ。

しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。

それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。
だから二人はもはや別々ではなく、一体である。

従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」

家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。

イエスは言われた。
「妻を離縁して他(た)の女を妻にする者は、
妻に対して姦通(かんつう)の罪を犯すことになる。

夫を離縁して他の男を夫にする者も、
姦通の罪を犯すことになる。」
 

《イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。
弟子たちはこの人々を叱った。

しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。
「子供たちをわたしのところに来させなさい。
妨げてはならない。
神の国はこのような者たちのものである。

はっきり言っておく。
子供のように神の国を受け入れる人でなければ、
決してそこに入ることはできない。」

そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。》 









年間第28主日 2006.10.15

わたしは知恵を王笏や王座よりも尊び、
知恵に比べれば、富も無に等しいと思った
(知恵 7・8より)





マルコによる福音(10・17-30、または10・17−27)

 〔そのとき、] イエスが旅に出ようとされると、
ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。
「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」

イエスは言われた。
「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。
神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。

『殺すな、姦淫(かんいん)するな、盗むな、
偽証(ぎしょう)するな、奪い取るな、父母を敬え』
という掟(おきて)をあなたは知っているはずだ。」

すると彼は、「先生、そういうことはみな、
子供の時から守ってきました」と言った。

イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。
「あなたに欠けているものが一つある。
行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施(ほどこ)しなさい。
そうすれば、天に富を積むことになる。
それから、わたしに従いなさい。」

その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。
たくさんの財産を持っていたからである。

 イエスは弟子たちを見回して言われた。
「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」

弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。
イエスは更に言葉を続けられた。
「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。

金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易(やさ)しい。」

弟子たちはますます驚いて、
「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。

イエスは彼らを見つめて言われた。
「人間にできることではないが、神にはできる。
神は何でもできるからだ。」

《ペトロがイエスに、「このとおり、
わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。

イエスは言われた。
「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、
家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、

今この世で、迫害も受けるが、
家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。」》









年間第29日 2006.10.22

人の子は、多くの人の身代金として
自分の命を献げるために来た
(マルコ 10・45より)





マルコによる福音(10・35-45、または10・42−45)

 《〔そのとき、〕ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。
「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが。」

イエスが、「何をしてほしいのか」と言われると、

二人は言った。
「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、
もう一人を左に座らせてください。」

イエスは言われた。
「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。
このわたしが飲む杯を飲み、
このわたしが受ける洗礼を受けることができるか。」

彼らが、「できます」と言うと、イエスは言われた。
「確かに、あなたがたはわたしが飲む杯を飲み、
わたしが受ける洗礼を受けることになる。

しかし、わたしの右や左にだれが座るかは、わたしの決めることではない。
それは、定められた人々に許されるのだ。」

ほかの十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネのことで腹を立て始めた。

そこで、イエスは一同↓》

〔そのとき、イエスは十二人〕→を呼び寄せて言われた。
「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、
支配者と見なされている人々が民を支配し、
偉い人たちが権力を振るっている。

しかし、あなたがたの間では、そうではない。
あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、

いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。

人の子は仕えられるためではなく仕えるために、
また、多くの人の身代金として自分の命を献(ささ)げるために来たのである。」









年間第30主日 2006.10.29

先生、目が見えるようになりたいのです
(マルコ 10・51より)





マルコによる福音(10・46-52)

 イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、
ティマイの子で、バルティマイという盲人の物乞いが道端に座っていた。

ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、
「ダビデの子イエスよ、わたしを憐(あわ)れんでください」と言い始めた。

多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、
「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。

イエスは立ち止まって、「あの男を呼んで来なさい」と言われた。

人々は盲人を呼んで言った。
「安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。」

盲人は上着を脱ぎ捨て、躍(おど)り上がってイエスのところに来た。

イエスは、「何をしてほしいのか」と言われた。
盲人は、「先生、目が見えるようになりたいのです」と言った。

そこで、イエスは言われた。
「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」
盲人は、すぐ見えるようになり、
なお道を進まれるイエスに従った。